こんにちは、アイスターオフィス苫小牧相談室です。
今回は、多くの方が気になりながらもなかなか直接聞けない質問についてお話しします。
「探偵に依頼した内容は本当に秘密にしてもらえるの?」
これは初めての方からよくいただく質問です。
プライベートな問題を他人に打ち明けるのは勇気がいることですし、その情報が漏れるリスクを心配されるのは当然のことです。
今回は、この疑問に真正面から向き合ってみたいと思います。
探偵業法による守秘義務

まず知っておいていただきたいのは、探偵業は「探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)」という法律で規制されている業種だということです。
この法律には守秘義務に関する規定があり、探偵は業務上知り得た秘密を漏らしてはならないと定められています。
つまり、探偵が依頼内容や調査で得た情報を漏らすことは、単なるモラルの問題ではなく、法律違反となるのです。違反した場合は罰則もあり、決して軽視できるものではありません。
現役探偵としての本音

法律の話はさておき、現役探偵としての本音をお伝えします。
探偵という仕事は「信頼」が全てです。
私たちが扱うのは、ご依頼者様の人生に関わる非常にデリケートな問題ばかり。
浮気調査、素行調査…どれも依頼者様の心の奥にあるプライベートな悩みです。
そんな情報を漏らしてしまえば、ご依頼者様からの信頼を失うだけでなく、探偵としての信用も地に落ち、業界で生き残ることはできません。
探偵事務所にとって「秘密を守る」ことは、ビジネスの根幹を支える絶対条件なのです。
現場からの小話 – SNSに投稿する調査員の問題

最近、気になる現象があります。
多分…一部の探偵事務所の若手調査員と思われる人たちが、インスタグラムやYouTubeなどのSNSに、調査現場の写真をモザイク処理して投稿しているケースが見受けられるのです。
それを見たお客様は、「私たちの依頼も大丈夫なのか?」「その探偵事務所の責任者は知っているのか?」と心配される方も多いでしょう。
結論から言いますと、このような行為は情報漏洩のリスクが非常に高く、アイスターオフィスでは絶対に認められない行為と判断しています。
モザイク処理をしたとしても、背景や状況から個人を特定できる可能性があります。また、位置情報などのメタデータが残っている場合もあります。
適正業務を行っている探偵社や一部のお客様からも同様の懸念の声をいただいており、業界全体の信頼性にも関わる重大な問題だと考えています。
おそらく、こうした投稿をする調査員は「かっこいい仕事をアピールしたい」という若さゆえの軽率さから行動しているのでしょうが、ご依頼者様の人生を左右する情報を扱う立場として、到底許されるものではありません。
秘密が漏れるリスクはゼロなのか?

とはいえ、「絶対に漏れることはない」と断言できるでしょうか?
残念ながら、どんな業界にも例外はあります。探偵業界でも、以下のようなケースでは情報が第三者に渡る可能性があることは理解しておくべきでしょう。
①違法な調査依頼の場合
ストーカー行為や犯罪に該当する依頼は、警察への通報義務が生じることがあります。
②裁判所からの命令がある場合
法的手続きにおいて、裁判所から情報提供を命じられることがあります。
③悪質な探偵事務所の場合
残念ながら、法令遵守の意識が低い事務所も存在します。
④SNSに投稿する調査員がいる事務所
前述のように、調査現場の写真をSNSに投稿するような調査員がいる事務所は、情報管理の意識が低い可能性があります。
しかし、信頼できる探偵事務所であれば、①と②のケースを除いて、依頼者の秘密が漏れることはないと考えていただいて大丈夫です。
秘密を守る探偵事務所の見分け方

では、どうすれば「本当に秘密を守ってくれる探偵事務所」を見分けられるのでしょうか?
以下のポイントをチェックしてみてください。
- 法人格を持っているか:法人化している事務所は、社会的信用を重視している証拠です。
- 探偵業届出証明書の掲示:公安委員会への届出をしている正規の事務所かを確認しましょう。
- 契約書の内容:守秘義務について明確に記載されているかをチェック。
- オフィスの雰囲気:面談室は個室になっているか、他の依頼者と顔を合わせないような配慮があるか。
- 対応の丁寧さ:初回相談での対応が雑な事務所は、情報管理も雑である可能性が高いです。
- SNSの運用方針:事務所や調査員のSNSで、調査現場や依頼内容を匂わせるような投稿がないかチェックすることも一つの方法です。
アイスターオフィスの守秘義務への取り組み

私たちアイスターオフィスでは、守秘義務を徹底するために以下のような取り組みを行っています。
- 全スタッフとの守秘義務契約の締結
- 面談室の完全個室化
- 定期的な情報セキュリティ研修の実施
- 報告書の受け渡し方法の工夫(デジタルデータの場合はパスワード保護など)
- SNSポリシーの徹底:調査に関する写真や情報の投稿を全面禁止
- スマートフォンの管理ポリシー:調査中のスマートフォン使用制限
依頼者様ができる秘密保持のための対策

最後に、依頼者様ご自身でも秘密保持のためにできることをいくつか挙げておきます。
- 信頼できる事務所を選ぶ:前述のチェックポイントを参考に選びましょう。
- 契約書をしっかり確認:守秘義務について明記されているかを確認。
- 連絡方法の取り決め:どのような連絡方法が安全か、事前に相談しましょう。
- 必要以上の情報は伝えない:調査に必要な情報だけを提供するようにしましょう。
- 不安なことは率直に質問:情報管理について不安があれば、遠慮なく質問してください。
- 事務所のSNSをチェック:事前に事務所や調査員のSNSをチェックし、不適切な投稿がないか確認するのも一つの方法です。
まとめ
「探偵は秘密を守ってくれるのか?」という問いには、「法律と信用を大切にする探偵事務所であれば、守秘義務は徹底されている」とお答えできます。
しかし、すべての探偵事務所が同じ基準で秘密を守るわけではありません。
SNSに調査現場の写真を投稿するような意識の低い調査員がいる事務所は避け、信頼できる事務所を見極めることが、あなたの秘密を守る第一歩となります。
アイスターオフィスでは、これからも依頼者様の秘密を守り抜くことを誓います。
不安や疑問があれば、初回相談の際にお気軽にお尋ねください。皆様の大切な情報を、私たちは命を懸けて守ります。