こんにちは。総合調査事務所アイスターオフィス苫小牧相談室です。離婚を考えている方にとって、離婚調停は重要な選択肢の一つです。特に苫小牧市のような町では、家族や周りの人たちとのつながりを考えながら、慎重に進める必要があります。今回は、離婚調停の概要、流れ、そして実際の事例を交えながら、詳しくお話しします。
離婚調停とは、夫婦間で離婚の話し合いができない時や進まない場合、裁判所に間に入ってもらい離婚するかどうか、離婚するならどのような条件とするのか、その話し合いを行うことを言います。
正式名称は「夫婦関係調整調停」で、その名の通り夫婦の関係を調整することを目的としています。多くの場合離婚がゴールとなりますが、夫婦関係を継続することがゴールのこともあります。
離婚調停の申し立ての流れ
離婚調停の申し立ては、以下の流れで行います:
- 管轄する家庭裁判所を確認する
- 家庭裁判所の家事相談室で相談する(任意)
- 「夫婦関係調停申立書」を記入し提出する
- 裁判所が書類を確認し受理する
- 約1カ月後、調停の呼び出し状が届く
離婚調停の費用
離婚調停にかかる費用は、意外に安価です:
- 申立手数料:1,200円
- その他必要書類の費用:約1,800円
合計:約3,000円
※ただし、交通費は別途かかります。また、弁護士に依頼した場合は別途費用がかかります。
離婚調停の進行
離婚調停は、家庭裁判所で以下のように進行します:
- 家事調停委員2名と裁判官1名、計3名の調停委員が担当
- 夫婦から別々に事情を聴取
- プライバシーは保護される
- お互いが合意できるよう仲裁を行う
離婚調停の結果
離婚調停の結果は、主に以下の3つに分かれます:
- 調停成立:双方が合意し、離婚が成立
- 調停不成立:合意に至らず、離婚が成立しない
- 調停取下げ:申立人が申立てを取り下げる
離婚調停の事例
ここでは、実際の離婚調停の事例をご紹介します。
事例:Aさん(35歳・女性)の場合
Aさんは、夫のギャンブル依存症に悩み離婚を決意しましたが、夫が話し合いに応じませんでした。離婚調停を申し立てた結果、調停委員の仲介により、夫のギャンブル治療を条件に別居期間を設けることで合意。最終的に1年後の離婚が成立しました。
事例:Bさん(42歳・男性)の場合
Bさんは、妻との価値観の違いから離婚を考えましたが、子どもの親権を巡って話し合いがつきませんでした。離婚調停では、調停委員の助言により、共同親権と面会交流の具体的なスケジュールを決めることができ、離婚が成立しました。
事例:Cさん(28歳・女性)の場合
Cさんは、夫のDVから逃れるため離婚調停を申し立てました。調停では、DVの事実確認と安全な環境の確保が最優先され、最終的に離婚が成立。さらに、DVによる精神的苦痛に対する慰謝料も認められました。
離婚調停のメリットとデメリット
メリット
- 費用が安い
- 専門家の仲介により冷静な話し合いができる
- プライバシーが保護される
- 裁判よりも柔軟な解決が可能
デメリット
- 調停が長引く可能性がある
- 相手の協力が得られない場合、不成立になることがある
- 法的強制力がないため、合意事項が守られないこともある
最後に
離婚調停は、夫婦間の問題を解決するための有効な手段の一つです。特に苫小牧市のような町では、家族や地域との関係性も考慮しながら、慎重に進める必要があります。
もし離婚を考えているが、相手とうまく話し合いができない場合は、まず家庭裁判所の家事相談室に相談してみることをお勧めします。また、事前に証拠や資料を準備することで、より円滑な調停進行が期待できます。
私たち総合調査事務所アイスターオフィス苫小牧相談室では、離婚に関する調査や証拠収集のサポートも行っています。離婚調停を考えている方で、証拠や資料の準備に不安がある場合は、ぜひご相談ください。
離婚は人生の大きな転機です。十分な準備と冷静な判断で、より良い未来につながる決断ができることを願っています。